730 小豆洗の淵 鮎川

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小豆洗いの伝説がある鮎川の淵

その昔、継母にたいそう苛められていた少女がおったんじゃと。
その日も継母に小豆を川で洗ってくる様に命じられ、崖を下りて川に向かってたんじゃと。
ところが急な崖でのう、途中で転んで小豆をブチまけてしまったのじゃ。
少女は継母にこっぴどく叱られてのう、遂には悲観して、鮎川の淵に身を投げて死んでしまったそうな。
それからというもの。夜になると鮎川から『サラサラ、サラサラ』と小豆を洗う音が……
村人は、これは少女の怨念に違いないと恐れおののいてのう、
以来、この辺りを『小豆洗』と呼ぶ様になったのじゃ。

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