日本産キリガ Actinotia属 全2種

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Genus Actinotia of Japan
ヤガ科 キリガ亜科 コモクメヨトウ族

（左）
コモクメヨトウ
Actinotia intermediata (Bremer, 1861)
東京都東大和市 2017.4.22 前翅長約14mm
ヒメモクメヨトウに似る。
中後脚脛節端に距（けづめ）がない。
触角にほとんど性差がない。
分布：北海道、本州、四国、九州、対馬、壱岐、石垣島、
　　　朝鮮半島、台湾、中国、ロシア南東部、
　　　ベトナム、ネパール、インド、南アフリカ
成虫出現月：5、7〜9
幼虫食餌植物：オトギリソウ

（右）
ヒメモクメヨトウ
Actinotia polyodon (Clerck, 1759)
♂ 山梨県北杜市 2018.5.10 前翅長約16mm
コモクメヨトウに似るが、本種の方が寒地性で、
高山帯下部まで見られる。
色彩は本種の方がメリハリが強い。
中後脚脛節端に距（けづめ）がある。
♂の触角は微毛状、♀は糸状。
分布：北海道、本州（内陸部）、
　　　ユーラシア広域、イギリス
成虫出現月：5、7〜9
幼虫食餌植物：オトギリソウ

属 Actinotia Hübner, [1821] はユーラシア広域、イギリス、
アフリカ、ボルネオ、日本などに7種が知られ、ヒメモクメヨトウは最も広域に分布。
属名Actinotiaは、ギリシャ語のaktinoti（ακτινωτη 放射状(の光)）
が備わった者という意味か。

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