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鶏骨拉麺〜un autre blanc〜@noodle art gallery Ryota Tezuka・中央区水天宮前

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写真: 鶏骨拉麺〜un autre blanc〜@noodle art gallery Ryota Tezuka・中央区水天宮前

写真: かれん流京都醤油らーめん@かれん・足立区北千住 写真: 塩ラーメン@あじさい東京ラーメンストリート店・千代田区東京

noodle art gallery Ryota Tezuka
  中央区日本橋人形町2-17-9

 週替わりの限定メニューだけを提供する特別営業日は3月からは月曜日となったが、今週は店主さんが体調を崩してしまい月、火と2日連続で臨時休業したので、振り替えて本来は定休日のこの日が特別営業日となった。開店直後の11時35分にお店に着くと店頭に行列はなかったのでそのままドアを開け入店すると、6つあるカウンター席には先客が1人座っているだけだった。早速、入口右横にある券売機で「鶏骨ラーメン」と書かれたラベルが張ってあるボタンをポチっとな。1200円。
 5分ほどで配膳された丼を見ると、ストレート中細麺と半濁スープの組合せ。博多ラーメンにしてはスープの黄色味が強いし、鶏白湯ラーメンにしてはスープに透明感もあるし、家系にしては平打ち麺じゃないし、具材も全く異なっているしで、どこかのラーメンに似ているようで似ていない。ということは、こちらのお店の全くオリジナルということになるだろう。メニュー説明によると「豚骨ラーメン的なタッチをイメージした鶏骨ラーメン」とのことだ。麺はストレートの中細に思えたが、メニュー説明によると、豚骨ラーメンイメージなので切刃26番の極細自家製麺とのこと。加水率が低くてスープを吸って膨らんだが。確かに、弱めの歯応えを感じた後はザクザクとした食感の中に、わずかだがネチッとした粘っこさが垣間見え、九州北部のトンコツ用の麺に似た感じに仕上げてある。スープに関しては、トンコツスープを鶏骨で仕込むのは無理があり、どう贔屓目に見ても味は鶏白湯。ただ、鶏臭さは全くないので、世間一般の鶏白湯とも違うことは間違いない。名古屋コーチンと山水地鶏を使っているだけあって、濃い旨味としっかりとしたコクがあり、醤油も目立たない程度に抑えて使っているため激ウマ。ごく緩いとろみがあるので「鶏臭さがない鶏白湯」がもっともイメージしやすいのではないだろうか。途中で、半月状のレモンの輪切りをつぶして果汁をスープに加えると、油分の感じ方が軽減され、酸味と相まって多少爽やかな方向に味変する。具材もチャーシュー以外はユニーク。チャー種は豚バラと低温調理の鶏ムネ。豚バラは締まっておらず、肉の旨味と脂身の甘さが十分に味わえ相当美味。また、鶏ムネはしっとりと軟らかく、上品な旨さを感じるあっさりとした味わいだが、厚めに切り出してあるのでボリュームがあって好印象。リーフレタスは黒コショウオイルでマリネしてあるそうだが、スープに浸ると分からなくなってしまった。ちなみに、鶏ムネチャーシューの上に載る黒い粒3つは黒コショウの素揚げ。
 サブタイトルの「un autre blanc」はフランス語で、「もう一つの白」みたいな意味のようで、トンコツとは違って鶏で作った白湯ということから付けたのだと思う。トンコツとは違う白湯という意味でも、鶏白湯とは違う白湯という意味でも、どちらにも当てはまるように思う。そんな「鶏臭くない鶏白湯」だったので、当然のごとく完食し退店した。

・お気に入り度:〇

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