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2020_0712_162508 ‰会 (パーミル会)

写真: 2020_0712_162508 ‰会 (パーミル会)

写真: 2020_0920_141623_うち股 写真: 2020_0701_213517 半夏生

百分率の値であることを示すのに%(パーゼント)をつけますね。10%とか。毎日のように聞く単位です。
同様に
千分率の値であることは‰(パーミル)をつけます。 1/100のセンチと1/1000のミリの関係に似ていますね。

鉄道の線路の勾配のきつさを示すのに千分率はよく使われます。
1000メートル走って何メートル上ったか、を表します。
25‰になると重たい貨物列車なんかだと蒸気機関車にとってはもうかなりきつい坂で列車を2分割して別の機関車と手分けして上るとか補機(後押し)の機関車をつけるとかが必要になります。
こんな場所があると輸送のネックになるので幹線ではお金をかけてでもトンネルを掘ったり迂回ルートを造ったりして10‰以下に抑えるような路線改良が行われてきました。
一方電車はたくさんの軸にモータがついていてスリップしにくいので電車しか通らない路線は33‰くらいまではざらにあり、地下鉄ではごく短区間では40‰も見られますがさすがに40‰が連続するのは特殊な部類となり登山鉄道と呼ばれるカテゴリーになります。

パーミル会は全国のこういった山を目指す鉄道の親睦団体です。

坂の急さでにチャンピオンは南アルプスの井川ダムを目指す大井川鉄道 90‰があります。
ただ、90‰の区間はアプト式(レールの間にもう一本ラックレールという歯を切ったレールがあり
機関車が滑らないようにここに歯車をひっかけて登る)ですので土俵違いになります。
第二位は箱根を目指す箱根登山鉄道 80‰ 普通のレールで走る電車としては日本一
第三位から五位までが混戦で
鵯越から有馬を目指す神戸電鉄 高野山を目指す南海電鉄高野線 鞍馬山を目指す叡山電鉄 が50‰で同率です。
第六位は富士山を目指す富士急行 40‰
第七位は上高地を目指すアルピコ交通 昔の松本電鉄です。こちらは最急勾配は22‰とそれほどでもありませんが、起点の松本駅ですでに標高580m、終点の新島島駅は800mと最も高いところを走っています。

実は坂の急さだけで言えば京都と大津を結ぶ京阪京津線が 61‰ で3位より上に食い込み、逢坂の関付近は登山電車そのものですが、山を目指すというより、峠を越えて街と街を結ぶ電車で少し性格が違うので含められてないようです。

六位の富士急行と七位のアルピコはJRや他社から譲渡された車両も活躍していますが、五位以上の
鉄道はどこも自社専用の車両を使っており急勾配・急曲線をクリアする特殊な仕掛けをもっており
この辺りからも一般的な電車の限界が40‰程度だということが解ります。

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タグ: パーミル会

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コメント (8)

  • ヨッシー

    南海高野線の九度山から先は
    山岳路線の趣がありますね。

    2020年7月17日 06:06 ヨッシー (39)

  • キューチャン

    桜日和さん
    ☆ありがとうございます。

    2020年7月18日 09:23 キューチャン (36)

  • キューチャン

    ヨッシーさん
    ☆とコメントありがとうございます。
    右へ左へと急カーブを繰り返して沢を横切りながら登っていくのは乗っていても楽しいですよね。
    新幹線をはじめ今の新しい鉄道は、どんな険しい峠でも当たり前のように長大トンネルを掘ってあっさり越えてしまいますが、山に登るのは今でも新幹線には真似できないですね。

    2020年7月18日 09:34 キューチャン (36)

  • キューチャン

    cibaさん
    ☆ありがとうございます。

    2020年7月18日 09:34 キューチャン (36)

  • キューチャン

    がんちゃんさん
    ☆ありがとうございます。

    2020年7月18日 09:35 キューチャン (36)

  • キューチャン

    中古のふさん
    ☆ありがとうございます。

    2020年7月18日 09:35 キューチャン (36)

  • キューチャン

    kameさん
    ☆ありがとうございます。

    2020年7月18日 09:35 キューチャン (36)

  • キューチャン

    昔ライダーHKさん
    ☆ありがとうございます。

    2021年1月24日 10:42 キューチャン (36)

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